コラム:上行(横行)結腸がんの自覚症状

ここでは本編とは切り離し、上行(横行)結腸がんの症状について書く。

(横行)としているのは、僕のがんはちょうど上行結腸と横行結腸の間にあったためそう記載した。ただ以後は面倒なので上行結腸とだけ記載する。

何を隠そう、今からここに記すのは主観的情報だ。

だけどやっぱり”もしかして、、、”って思った時、自分の自覚症状をググって原因を追求したくなるのはすごーくわかる。なぜなら僕自身それをかなりこじらせていた類の人間なのである。

そして、上行結腸がんは大腸がんの中でも少数派で、情報も他の部位に比べると少ないかもしれない。

だから、飽くまで僕の自覚症状として、上行結腸がんになった時にどういった症状がでていたか、それを記載しておくことにした。

ちなみに僕のがんはすごく大きかった(らしい)。だからこそ症状がでていたとも言える。なのでこれらの症状がでていなくても、がんではないとは言い切れない。

自分は大腸がんかも!と思ってここをのぞいてくれた方には、いずれにせよ病院でキチンとした検査は受けてね!!

 

さて、恐らく、自分の予想だが、思えば、大腸がん発覚の2年くらい前から症状がでていた・・・。

改めて振り返ると、体から出ていたシグナル全てを楽観的な思い込みで無視していたということがよく分かる。

まず、上行結腸がんの自覚症状の出にくさを説明してから、自覚症状を記載していくことにする。

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上行結腸がんは自覚症状が出にくい?

口から入った食べ物は、胃でどろどろに消化され、小腸で栄養分が吸収される。その後大腸が水分を吸収し、最後にお尻から個体として排泄される。

驚くことに大腸は水分だけしか吸収しないのである!!

と、驚いてみたものの、これが一般常識だったとしたら恥ずかしい。

もう少し小腸以降の消化のプロセスを細かくすると、

小腸で栄養吸収されたどろどろの液体物は、大腸に入り、上行結腸→横行結腸→下行結腸→S字結腸→直腸→お尻の穴、という順番で移動しながら水分が吸収されていく。つまり直腸のころにはどろどろの液体から水分が抜けて、見覚えのある個体ができあがる、という仕組み。

で、なぜ上行結腸がんは自覚症状が出にくいのかというと、消化物が上行結腸を通過する時はまだ液体だから、というのが理由の一つ。直腸などで腫瘍ができた場合は、固体化した便と腫瘍がこすれ合い血便などの症状がわかりやすく発現するという。

上行結腸で同じように腫瘍がなんらかの形で出血場合も、直腸に行き着くまでに血が黒くなり、排便しても出血を気づかず見逃す可能性がある、ということらしい。

ちなみに上行結腸は例えば直腸にくらべて口径が広いので、ある程度の大きさになるまで症状が出にくいということもあるらしい。

僕が自覚した症状(完全なる主観)

1.お腹が痛い。

発見に至った症状である。僕の場合はどうやら腫瘍が大きく、腸を塞ぎつつあり、消化物が腫瘍手前で滞留、腸内細菌が繁殖し炎症を起こしていた、と考えられている。のちのち分かったことだけど、虫垂が閉塞していたため僕の場合は虫垂炎を併発していた可能性もある。

2.きれいなチューブ状の便がでなくなった。

思い返せば、がんが見つかる2年くらい前からチューブ状のきれいな便がでなくなっていた気がする。

少なくとも発見1年前からは、細かくちぎられたような便がお尻からはじけるようにでていた。(なんとおぞましい!)

そして発見の2−3ヶ月前には稀に真っ黒いタールのような便もでてきいた。これはおそらく腫瘍からの出血だったのではないかと推測される。

がん治療後にきれいな巻きうんちが出た時、これがうんちだった、とやっと本当のうんちのことを思い出すことができた、そのくらい上記の形状が常態化していたのである。(ひえー)

ちなみに当時は仕事のストレスのせいだとこじつけていた。

3.腰の右側がじんじんする。

これは発見1年くらい前からでてきた症状。ちょくちょく出現するのでずーっと気にはなっていたのだ。特にお酒をたくさん飲んだ日やご飯をたくさん食べた日の翌日に症状が出ていた気がする。

これは座り仕事が多いので腰が凝っているためだと思い込んでいた。

4.体重が増えない。

体重には気を使うタイプだったので、どういうものを食べていると太る痩せるという感覚が身についていた。

なのに発見前、絶対に太る食事をしていたのに体重が増えないという謎の現象が起きていた。あれはがんによるものだと考えられる。

そしてこれは当時はまっていた筋肉トレーニングによる筋肉増加、それによる基礎代謝上昇の恩恵と歓喜していた。

5.顔色が悪い。

入院前の写真を見ると、明らかに顔が白く血の気が引いている。おそらく血便で気づかないうちに貧血になっていたのだろう。

これも仕事のストレスとして処理。

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うーん、やはり危機管理能力が欠如している、この男。


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