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コラム:がんであることを公表すること

ここ最近、気がかりだったことがあった。

2018年、イトキンさん、山本KIDさん、中尾翔太さん、若くしてがんで亡くなられた。

他人事とは思えない僕からすれば、本当に本当に残念でならない。

彼らと年齢が近いということもあり、人生の非情さを感じざるを得ない。

一方で、彼らのニュースを見た、現在進行形でがんと闘っている方々はどのように感じるのだろう。

僕の経験上(有名人ではないので状況は違うが)がんを世間に公表することっていうのは、「これから闘うぞ」っていう覚悟とその意思表示だと思っている。

仕事上迷惑をかけるから周りの人に自分の状態を知らせておくということもあるのだろうけど、自分自身に発破をかける意味合いもあると僕は思う。

そして、がん公表後、彼らが亡くなった。彼らの死を悼みながらも、僕は心配になった。

現在がんで闘病している人たちが、希望の光を失いやしないか、不安になりはしないか。

社会的影響力が大きく、いままで闘病者の心の支えになっていたそんな彼らがいなくなる反動は小さくないと思ったのだ。

がんは統計上基本的には生存率があがっている。

その事実を知ってはいても目の前の大きなニュースによって人々の中に、そういう印象はつくられてしまう。

がん患者以外の人々、その人たちが、がんはやはり不治の病だ、と思いやしないかと、僕は心配した。

でも杞憂だった。

僕が嬉しかったのは、いままでがんを公表してこなかった有名人が続々と声を挙げてきてくれたからだ。

ドクター中松さん、加藤登紀子さん、高須院長、皆んなちょっと歳食ってるけど、やはりこういう声はがん患者に勇気を与えると思う。

がんと向き合うために、がんになっても希望はあるって、がん患者以外のみんなにも思ってもらいたい。

がんは治る、共存できる、そんな声をどんどんあげていきたいですね。


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