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治療終了から8年

しばらくブログの更新を止めていましたが、生存報告をしておこうと思い、筆を取りました。

2016年にステージ4の疑いありということで即入院。当初は手術ができないので抗がん剤治療でがんを小さくしてから手術する方針だったのですが、セカンドオピニオンを経て僕のがんの状況でも手術できる医師に出会い、2016年の12月に上行結腸がんの開腹手術を実施。

開腹してみたらどうやらリンパ節に転移がなく、ステージ2かもしれないという所見に。ただし、粘液癌という再発リスク高めの種類だったため、2017年年初からに術後補助化学療法を実施し、7月にすべての治療を終えた。

その後5年間の経過観察は何事もなく過ぎ去ったのだが、6年後の健康診断で肝臓に腫瘤が見つかった。すぐさま主治医のもとでCTとMRIの検査をしてもらうと、主治医から一言。

「あー、これは転移してるね。」

もう根治したと思って油断していたため、大ショック。主治医は嘘がない人で、これまでも聞いた質問に関しては答えがどんなに悲観的でも包み隠さず答えてきてくれた人だ。なので、この答えはずっしりと重く僕にのしかかった。

とはいえ、これまで勉強してきたこと、経験してきたことを振り返り、「また取ればいいさ」と2日ほどで楽観的になれた。1点怖かったのは、転移しているのは果たして肝臓だけなのかどうかということ。

まだ肝臓の腫瘤が小さかったこともあり、最初の検査では確定診断は出せず、3ヶ月後にもう一度検査をすることになっていた。おそらくそこで確定診断がでたら全身くまなく検査することになるのだろう。

そして、

3ヶ月後の検査で腫瘤を検査した結果、なんと肝臓の主流は血管腫という良性の腫瘤だということが判明。3ヶ月間覚悟していたのもあり、拍子抜けした。

この事件からもう2年ほど経過するのだけど、がんになり転移のリスクと付き合っていくことで、自分の人生にハリが出たという風に思っている。がんにならないのが一番幸せであるのは間違いないのだけど、自分の生に対しての考えさせてくれたことで、その後の生き方やマインドが大きく変わったと思う。

今、生きてるうちにやりたいこと、したかったことをたくさんしておこう。

 

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